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2023年10月20日(金)

5日前 空爆で助かった息子殺された

ガザ病院爆発 母親語る

 【カイロ=秋山豊】パレスチナのガザで起きた病院の爆発で息子を亡くしたオムアハメドさん(25)が18日、本紙の取材に応えました。

 息子は6歳でした。

 私たち家族は5日前にイスラエル軍の空爆に遭い、夫を亡くしました。息子は命が助かったものの手と背中に大けがを負いました。

 私は息子を病院に連れてきました。容体が非常に悪く、手術を受ける必要がありました。

 昨日(17日)になって体調が少し回復しました。医師から「順調です」と聞いてとてもうれしかった。息子は私にキャンディーが食べたいと言いました。

 私はキャンディーを手に入れるため、病院の外に出ました。病院には大勢の病人やけが人、空爆で家から追われた人びとがいました。

 しかし病院に戻ってみると、爆発が起きた後で、息子も医師もすべて消えてしまっていました。多くの遺体がばらばらに飛散していました。子どもたちの顔には血がつき悲鳴を上げていました。

 私は息子の遺体を見つけましたが、体の多くの部分がどこにいったか分かりません。

 昨夜、世界の人びとはどんなふうに眠りについたのでしょう。私の息子はキャンディーも食べられずに虐殺されました。世界のみなさん、ガザの人びとの殺りくに沈黙しないでください。


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