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2023年10月19日(木)

無人機配備見直し要求

嘉手納基地 沖縄県が防衛局に

 沖縄県は17日、日米合意に基づき米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への米軍無人機「MQ9」の配備が強行されている問題で、防衛省沖縄防衛局に対し、「(配備は)基地負担軽減と逆行する」として計画を見直すよう求めました。

 県の溜政仁(たまり・まさひと)知事公室長が同日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、要請文を提出しました。

 MQ9は昨年11月、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)に1年間の予定で8機が配備されました。東シナ海での中国艦艇の監視強化を目的として運用していましたが、防衛省は今年10月に入って嘉手納基地に全8機と隊員約100人を移駐させると発表。11月から本格運用する計画で、13日に1機が嘉手納基地にすでに飛来しました。

 県の要請文は、MQ9が鹿屋基地に配備された際は、事前に住民説明会を開くなど数カ月かけて準備が進められてきたにもかかわらず、沖縄への配備にあたっては住民説明会もなく計画を進めていると指摘。「基地負担軽減と逆行する、新たな装備、部隊の増強を進めようとするものだ」と述べています。

 防衛局側は県の要請に対し、嘉手納配備に向けた住民説明会について「考えていない」と回答。MQ9は鹿屋基地で今年8月、着陸時に滑走路を外れてオーバーランする事故を起こしています。


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