2023年10月18日(水)
ガザ「虐殺止めてくれ」
イスラエル軍空爆 子ども850人超犠牲
【カイロ=秋山豊】パレスチナのガザ地区保健当局によると、同地区で16日までに、イスラエル軍の空爆で850人以上の子どもが殺害されました。子を失った家族は深い悲しみに暮れながら、虐殺を止めてほしいと国際社会に訴えています。
本紙の電話取材に応じたオンムナジュワさん(53)は、ガザ市内の自宅が空爆されて2人の孫を失いました。7歳と12歳でした。
「孫たちはプロのサッカー選手になることを夢みていた。この子たちがイスラエルにどんな脅威を与えたというのか」と嘆きます。
オンムナジュワさんの夫も大けがに苦しんでいます。
今は親戚の家に身を寄せています。「歴史はイスラエルと(イスラエルを支持する)アメリカがガザで犯した罪を決して忘れない」と言いました。
ガザ南部ハンユニスでタクシー運転手をしているアブユセフさん(46)は3週間前からエジプトのカイロにいます。カイロ大学に入学する息子と一緒ですが、空爆のためにガザに戻れなくなりました。
アブユセフさんは「4日前にガザの家が爆撃されたと聞いた。残してきた息子2人が亡くなり、妻がけがを負った」と話すと声を上げて泣きだしました。その後ガザの家族と連絡が取れなくなりました。「家族の様子がわからない。これからどう生きていけばいいんだ」
「イスラエル軍がガザに侵攻すればさらなる殺りくが始まる。世界のみなさん、ガザの子どもを助けてください。虐殺を止めてください」と訴えました。








