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2023年10月15日(日)

ケアラー支援が重要

精神障害者 みんなねっと大会

倉林氏が出席

写真

(写真)「家族まかせにしない社会に」をテーマに開かれた全国精神保健福祉家族大会=14日、さいたま市

 精神障害者と家族が誤解や偏見を超えて当たり前に生きられる地域社会の実現を目指す「第15回 全国精神保健福祉家族大会」が14日、さいたま市で始まりました。全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)と埼玉県精神障害者家族会連合会(のぞみ会)が共催し、2日間の日程です。

 みんなねっとの岡田久実子理事長は「国際的な視点から精神障害がある人の人権が守られていない日本の現状が指摘された」として、国連障害者権利委員会の総括所見に言及。精神保健医療福祉の向上を目指すとともに「家族などへの支援の必要性と重要性をしっかりと社会に訴えていく」と力を込めました。

 障害がある近親者を介護する「ケアラー」が抱える課題ついて、日本ケアラー連盟の堀越栄子代表理事(日本女子大学名誉教授)が基調講演を行いました。ケアラーの実態を調査した堀越氏は、経済的・精神的な苦しみや社会的孤立など「日常生活に大きな影響を受けている」と指摘。自治体の先進的な取り組みを紹介しながら「ケアラーが個人として尊重され、より良い生活や人生を送れるように支援することが重要だ」と強調しました。

 特別講演で日本障害者協議会の増田一世常任理事は、障害者権利条約に触れて「障害がある人をケアするのは家族の責任という社会通念からの脱却」が求められていると述べました。

 日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員が出席しました。


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