2023年10月14日(土)
ヤマトパート社員が労組
茨城の物流拠点
解雇やめよ
![]() (写真)労働組合を結成した林野委員長(左から2人目)らヤマトのパート社員たち=13日、茨城県土浦市 |
ヤマト運輸がメール便「クロネコDM(ダイレクトメール)便」の仕分けを担うパート社員を来年1月末に大量雇い止めにしようとしている問題で13日、物流ターミナルの茨城ベース(茨城県土浦市)のパート社員が解雇・退職強要の撤回を求め、建交労軽貨物ユニオン・ヤマト運輸茨城班を結成しました。ヤマトのベースでパート社員の組合結成は初。土浦市で開いた結成大会で、ストライキ権を確立しました。
ヤマトは、カタログや小荷物など投函(とうかん)商品関連業務を日本郵便に移管するとして、配達の請負労働者3万人以上の契約切り、仕分けのパート社員のリストラを通告。パート社員は退職届へのサインを迫られています。
茨城ベースの夜勤でDM便仕分けをする19人のうち30~60代の女性18人が加入。委員長に選出された林野さつきさん(46)は、「当初はあきらめていたが、8月の面談で、会社が退職以外に選択肢を示さないことが悔しくて、労組に相談した」と経緯を語りました。
林野さんはヤマトで働いて15年、深夜10時~翌日6時まで勤務。シングルマザーで子ども3人を学校に送り出し、昼に飲食店などの単発バイトを掛け持ちし、再びヤマトで働く毎日。ヤマトでの収入は月21万円程度です。
結成大会で、解雇・退職強要をやめること、ヤマト内の別業務への異動や退職する場合でも退職条件を改善することなど、個々人の希望に応じるなどの要求を確認しました。
16日に東京で団体交渉を予定しています。









