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2023年10月13日(金)

藤井八冠「実力が必要」

王座奪取 「今後も長く活躍したい」

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(写真)王座を奪取し、史上初の全八大タイトル制覇に笑顔の藤井聡太八冠=11日、京都市東山区

 将棋の永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太七冠(21)=竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=が挑む第71期王座戦五番勝負の第4局が11日、京都市で指され、藤井七冠が138手で永瀬王座を破り、シリーズ成績を3勝1敗とし、王座を奪取しました。これで、藤井は、将棋界の八つのタイトル全てを独占することになりました。

 全冠制覇は、羽生善治九段(53)が1996年に七冠を独占して以来(独占達成時の羽生九段の年齢は25歳4カ月)。21歳2カ月での全冠制覇は史上最年少です。2017年に叡王戦が加わり、将棋界のタイトルは八つになりました。

 今後、藤井が、どれだけ全八冠の独占をつづけられるか、だれが藤井のタイトル独占を崩すかに大きな注目が集まることになります。

 対局後、藤井八冠は全冠制覇について「それに見合った力があるかというと、まだまだだと思うので、引き続き実力をつけていくのが必要かなと思う」と語りました。

 敗れた永瀬・前王座は「終盤で決定力が足りなくて、負けにしてしまうことが続いた。悲観せずに、今まで通り一歩一歩頑張っていきたい」とのべました。

 羽生善治日本将棋連盟会長は、全八冠制覇について、「継続した努力、卓越したセンス、モチベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。今後も将棋のさらなる高みを目指して前進を続けられることを期待します」とコメントしました。

 なお、藤井八冠は、第49期新人王戦(しんぶん赤旗主催、2018年度)の優勝者です。永瀬・前王座も、第43期(12年度)の優勝者です。


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