2023年10月13日(金)
米民主党サンダース氏 ハマスの攻撃批判
食料・水…搬入全面禁止
イスラエルは国際法違反
【ワシントン=島田峰隆】米民主党進歩派のサンダース上院議員は11日、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘について声明を発表し、「ハマスによる攻撃は平和と和解の希望、パレスチナ人の正義にとって重大な後退だ」と批判しました。イスラエルの報復攻撃については「われわれは自制を要求し、国連の人道アクセスを確保するよう努力せねばならない」と述べました。
サンダース氏は、「勇敢なイスラエル人を含めて世界の心ある人々は長年、ガザ地区の封鎖、ヨルダン川西岸の占領、パレスチナ人の窮状に抗議してきた」と指摘。「ハマスのテロはこうした悲惨な現状を解決することをより困難にし、パレスチナとイスラエル双方の過激派を勢いづかせ、暴力の連鎖を継続させる」と批判しました。
いま国際社会が力を注ぐべき点は「双方の罪のない市民の保護」だと強調。「民間人を標的にすることは、誰が行おうと戦争犯罪だ。イスラエルによるガザ地区への食料、水、生活必需品の搬入全面禁止は重大な国際法違反だ」と指摘しました。
ガザ地区の人口の半分は子どもだとし、「子どもや罪のない人々がハマスの行為が原因で罰せられてはならない」としました。