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2023年10月12日(木)

イスラエル、地上侵攻示唆

双方死者2100人

 【カイロ=秋山豊】イスラエルのガラント国防相は10日、同国とイスラム組織ハマスとの戦闘に関し「総攻撃に移行している」と述べ、ガザ地区への地上侵攻の開始を示唆しました。実際に侵攻すれば2014年以来。当時はガザで約2250人、イスラエル側で約70人が死亡しています。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は10日、イスラエルの空爆によりガザで「26万人以上が家を追われた」と明らかにしました。「2014年以降で最多」です。多くは学校に避難しています。避難民は今後も増える見込み。

 今回の衝突による双方の死者は11日までに約2100人に達しました。イスラエルメディアによると、ハマスの攻撃による死者は1200人。ハマスは10日もロケット弾で攻撃しました。

 他方、イスラエル軍は10日もガザ地区に激しい空爆を続けており、これまでに900人が死亡。パレスチナ通信によれば、2万2600以上の住宅と医療施設10軒が破壊されました。同軍は10日、ガザ地区への無人機攻撃でハマスの幹部2人を殺害したと発表しました。

 イスラエルの治安部隊と同国内に侵入したハマスの戦闘員の戦闘も続きました。イスラエル軍はこれまでに国内でハマスの戦闘員1500人の遺体を確認しました。東エルサレムではイスラエル警察がパレスチナ人2人を射殺し、ヨルダン川西岸では入植者がパレスチナ人の家に発砲する事件が起きました。

 10日はまた、イスラエル側にシリア領内から砲撃が、レバノン領内からロケット弾が撃ち込まれました。


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