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2023年10月11日(水)

「入管は救急車呼べ」

名古屋 搬送拒否に抗議

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(写真)入管収容者の搬送拒否に抗議する参加者ら=10日、名古屋市港区

 名古屋出入国在留管理局で6日、収容されているパキスタン出身の男性が倒れ、支援者が呼んだ救急車が到着後に入管から断られていたことがわかりました。支援者ら約50人は10日、名古屋入管前に集まり「入管は救急車を呼べ」などと抗議しました。

 入管では6日に男性が倒れた後、他の収容者が職員に救急車を呼ぶよう求めましたが救急車は呼ばれませんでした。収容者から連絡を受けた支援者の眞野明美さん(69)が救急車を要請。救急車は入管に到着しましたが、入管から搬送を断られたといいます。

 眞野さんら支援者は10日午前に男性と面会。胸と胃、頭に痛みがあり、血尿が出ているといいます。収容前に脳梗塞の診断を受けており、入管内で倒れたのは今回で3回目です。

 現在、隔離部屋にいる男性は、点滴治療を求めていますが受けられていません。

 入管前に集まった支援者らは「ウィシュマさんの悲劇を繰り返すな」「入管は人権を守れ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議。スピーチをつなぎました。

 猪野美佐緒さん(58)は、集会に来られなかった若者らが入管に抗議するポスターを入管地方局や本庁にFAXするなどして行動していると紹介し、「本当に市民は怒っている。この問題はこれ以上黙って見逃すわけにはいかない」と訴えました。

 眞野さんは「あまりにも国際人権規約を無視した入管の姿勢は変わってほしい。当事者に必要な医療という当たり前のことを求めたい」と話しました。

 日本共産党の岡田ゆき子名古屋市議が参加しました。


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