2023年9月30日(土)
飲食料品値上げ 4634品目
酒類・飲料が7割
10月 帝国データ調べ
帝国データバンクが29日に発表した調査によると、主要な食品メーカー195社の家庭用を中心とした10月の飲食料品値上げが4634品目に上ることが分かりました。
主な分野別(加工食品、調味料、酒類・飲料、菓子、乳製品、原材料)で最も値上げ品目が多かったのは「酒類・飲料」でした。第三のビールなどの酒税引き上げの影響から3194品目と年内最多を記録し、全体の約7割を占めました。
過去最大級の値上げが行われた2022年10月(7864品目)との比較では「酒類・飲料」、「加工食品」、「調味料」の3分野が減少しました。一方、輸入小麦粉など原材料高の影響を受けて再値上げした製品が多い「菓子」をはじめ「原材料」、「乳製品」の3分野は、前年同月をそれぞれ上回りました。
今年1年間の値上げ品目数は、今後予定するものも含め累計で3万1887品目となりました。3カ月連続で前年同月を下回ったものの、年間累計としては昨年(2万6237品目)を大きく上回っています。
帝国データバンクは今後について、物流費や包装資材の価格高騰、電気・ガス代の高止まりが続くことなどから、来年以降も「断続的に値上げが続く可能性が出ている」と指摘しています。