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2023年9月29日(金)

インボイス中止せよ

登録しないと決済機貸さぬ

個人タクシーに不利益

労組が会見

写真

(写真)インボイス導入中止を訴える個人タクシー事業者たち=28日、衆院第2議員会館

 自交総連・東京個人タクシー労働組合(東個労)は28日、国会内で記者会見を開き、消費税のインボイス(適格請求書)制度導入を目前に、登録事業者にならない個人タクシー事業者に電子マネー決済機を貸し出さないなどの不利益な取り扱いが起きていることを告発し、インボイス導入は中止すべきだと訴えました。

 秋山芳晴委員長は、個人タクシー事業者が所属する協同組合からインボイス登録事業者になるよう圧力がかかっていると指摘。▽登録しなければ新たに所属させない▽電子マネーのキャッシュレス決済機を貸さない▽あんどん(表示灯)を取り換えるよう圧力をかける―など、差別的な取り扱いを受けている事例を訴えました。

 秋山氏は、「インボイスに登録しなければ、自治体発行の福祉チケットの換金もしてもらえず、現金決済しかできない。低収入でも病院送迎など地域密着で頑張る個人タクシーにとって死活問題だ」と強調しました。

 個人タクシー運転者の仲秀久さんは、「周りでも辞めていく人が6~7人いる」と指摘。「ちょうちん型のあんどんに誇りをもっていたが、板状のあんどんに自費で取り換えろと言われている。信頼にかかわる差別だ」と訴えました。

 林悦夫・自交総連東京地連書記長は、「物価高騰と賃金停滞が続くなか、インボイス導入の強行は、国民の暮らしをさらに苦しめ、中小企業、個人事業主を倒産、廃業の危機に追いやる。インボイス導入は中止すべきだ」と強調しました。


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