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2023年9月27日(水)

任命拒否問題 解決望む

退任の梶田学術会議会長 会見

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(写真)記者会見する学術会議の梶田隆章会長=25日、東京都内

 日本学術会議の梶田隆章会長は25日、9月末で任期を終えるにあたり、首相による会員任命拒否問題を未解決のまま「次期に引き継がざるを得ない」などとするメッセージを公表しました。梶田氏は同日、都内で開いた会見で、3年の任期を「激動の期」と振り返り、「任命問題の解決を望む」と改めて述べました。

 公表したメッセージでは、政府が4月に「学術会議法改正案」の国会提出を見送ったことに言及。学術会議とともに、この「改正案」に懸念を表明した国内の多くの学協会や、国内外のノーベル賞受賞者らに感謝を表明しています。

 一方、政府が8月末に設置した「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」は、「見送りになった法改正案か、法人化かの二者択一の議論を想定しているよう」だと懸念。「日本の学術の発展に資する」幅広い議論を希望すると述べています。

 次期の執行部には、「ナショナル・アカデミーはどうあるべきかなど決して曲げてはいけないことを常に念頭に置いて難局に対処して」ほしいと期待しています。


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