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2023年9月26日(火)

子どもたちに保育士もう1人

配置基準改善へ 保護者・保育者ら会見

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(写真)「保育士配置の最低基準見直しを」と訴える保育者、保護者ら=25日、厚労省内

 保育園の保護者や保育者らでつくる「子どもたちにもう1人保育士を!全国保護者実行委員会」「同全国実行委員会」が25日、厚生労働省内で会見。アンケートの中間報告を公表し、保育士の配置基準改善を訴えました。

 両実行委員会は「全国保護者アンケート」(24日現在4836件)に続き、保育者向けの「不適切な保育を考えるアンケート」(同2709件)を始めました。会見で保護者や保育士が「(保育士は)いつもいっぱいいっぱい」「まだ2歳になっていない子が誰も見ていない中で滑り台をのぼっていた」など寄せられた切実な声を紹介。75年もの間、保育士の配置基準が見直されなかったのはおかしい、と問題提起しました。

 政府が6月13日に示した「こども未来戦略方針」では、配置基準改善をうたいますが、運営費を増額する「加算」にすぎないと指摘。全国の保育園での過酷な労働実態を改善し、子どもの願いに応えられない“不適切な保育”のリスクを軽減するためには、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に定められた、保育士配置の最低基準見直しが必要だと訴えました。

 アンケートは10月末まで実施。10~11月には各地で「全国アピールウェーブ」を行う予定です。


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