2023年9月23日(土)
「新法」見直しへ意見交換
紙・はたやま氏 千歳アイヌ協会会長と懇談
![]() (写真)アイヌ文化の展示を見学する(左から)中村、紙、はたやま各氏ら=21日、北海道新千歳空港 |
日本共産党の紙智子参院議員と、はたやま和也元衆院議員・道比例予定候補は21日、千歳市の千歳アイヌ協会の中村吉雄会長(道アイヌ協会副理事長)を訪ね、懇談しました。千歳アイヌ文化伝承保存会の平井史郎副会長が同席しました。
2019年5月に施行された「アイヌ施策推進法」(アイヌ新法)は付則第9条で“施行後5年で「検討」と「所要の措置」を講ずる”と定めています。同法の見直しに向けて意見交換しました。
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員がブログでアイヌ民族などを差別する投稿をしたことについて、札幌法務局が杉田氏による人権侵害だと認定し、人権を尊重するよう「啓発」したことが話題になりました。
中村会長は「新法第4条で差別禁止を明記している。杉田氏の投稿はひどい」と憤り、はたやま氏は「杉田氏は法務局の措置にノーコメント。当事者への謝罪がない」と厳しく指摘しました。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、アイヌ語を「消滅の危機にある言語」としています。中村氏は「アイヌ語を含むアイヌ文化の担い手、若いリーダーの育成・教育に力を注いでほしい」と求め、平井氏は「リーダー・担い手になるまでの経済的な支援が必要」と強調しました。
紙氏は「『北海道の先住民族』と初めて明記したアイヌ新法の実効ある見直しを進めるために頑張ります」と応じました。一行は、新千歳空港国際線ロビー内のアイヌ文化の常設展示を見学し、アイヌ文様などについて中村、平井両氏から説明を受けました。