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2023年9月20日(水)

きょうの潮流

 きょうから、秋のお彼岸です。暑さ寒さも彼岸までといいますが、真夏のような日照りが収まる気配はありません。厳しい残暑に体力や気力を削られる日々が続きます▼今年の夏の暑さはとびぬけていました。平均気温は平年に比べ1・76度も高く、各地で過去最高気温を記録。気象庁が統計をとり始めた125年間で最も高くなりました。日本近海の海面水温も過去最高でした▼日本に限らず6月~8月の地球の気温は、記録の残る1880年以降で最も暑かったそうです。高温だけでなく大雨や嵐、干ばつや熱波と異常気象は世界の至る所で。地球温暖化による森林火災の悪化も深刻で、最近は1年で東京都の約40倍にあたる面積が焼失しているといいます▼「気温の高まりは、行動の高まりを要求している」。国連のグテレス事務総長は、各国の首脳らに気候危機への熱意ある対策を改めて呼びかけました。一刻の猶予もならない、と▼持続可能な開発目標(SDGs)や気候問題を話し合う国連総会が始まりました。真剣なとりくみを急いでと、声を上げる世界や日本の若者たちの姿を本紙が伝えています。「気候危機は人類文明に対する真の脅威。21世紀の主要課題だ」。とどまることを知らない資本主義の欲望への糾弾です▼暑さ寒さも彼岸までの言い習わしには、つらいことや困難があってもいつかは終わる、乗り越えられるという意味もあります。それはただ過ぎ去るのを待つのではなく、人々の行動によってこそ実現するはずです。


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