2023年9月19日(火)
ジャニーズ問題
二次加害に歯止めを
ファン有志、事務所に対策要望
ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川・元社長による性加害問題をめぐって、ファン有志でつくる「PENLIGHT(ペンライト)ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」は17日、被害者への二次加害に歯止めをかけるための声明文を公表するよう求める要望書を、同事務所に提出しました。
要望書は、同事務所が7日の記者会見で謝罪し補償・救済の意思を示したことを評価。今後は企業イメージや利益追及を優先するのではなく、被害者の意思を第一に考え、性暴力を許さない企業として再出発することを期待するとしています。
そのうえで、東山紀之新社長が会見で被害者への中傷をやめるよう呼びかけたものの、それが世間に届いていないと指摘。事務所に対して「いま声をあげている被害者に対する二次加害をやめるよう呼びかける声明文を公表し、報道各社に対して、その内容を積極的に報じることを要請してください」と求めました。声明を出す際には、抽象的な表現にとどめるのではなく、「消えろ」「でっち上げ」「自分から受け入れただろう」「過去にジャニー氏を称賛」「なぜ死んだ後に言い出すのか」「タレントの仕事を奪うな」といった、二次加害にあたる表現の具体的な例示を要望しました。
また、東山氏や現役タレント全員が、直接の被害の有無にかかわらず、性暴力がまん延する場を生きた点で、広義の「被害当事者」であることを強調しました。