2023年9月18日(月)
第2次岸田再改造内閣 大半が靖国派
改憲推進の危険な布陣
日本会議 | 神政連 | ||
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首相 | 岸田文雄 | ● | ● |
総務 | 鈴木淳司 | ● | |
法務 | 小泉龍司 | ● | |
外務 | 上川陽子 | ● | |
財務 | 鈴木俊一 | ● | ● |
文科 | 盛山正仁 | ||
厚労 | 武見敬三 | ||
農水 | 宮下一郎 | ● | ● |
経産 | 西村康稔 | ● | ● |
環境 | 伊藤信太郎 | ● | ● |
防衛 | 木原稔 | ● | ● |
官房 | 松野博一 | ● | ● |
デジタル | 河野太郎 | ● | |
復興 | 土屋品子 | ||
公安 | 松村祥史 | ● | |
少子化 | 加藤鮎子 | ● | |
経済再生 | 新藤義孝 | ● | ● |
経済安保 | 高市早苗 | ● | ● |
地方創生 | 自見英子 | ||
※公明党籍の閣僚を除く。「日本会議」は「日本会議国会議員懇談会」の略。「神政連」は「神道政治連盟国会議員懇談会」の略。●印は本紙がこれまでに入手した名簿に記載がある閣僚(過去の加盟歴を含む)。敬称略 |
13日発足の第2次岸田再改造内閣では、岸田文雄首相以下自民党籍の19人の閣僚のうち15人が日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)と神道政治連盟国会議員懇談会(神政連議連)の二つの靖国派議連のいずれかに加盟してきたことが本紙の調査でわかりました。第2次岸田改造内閣では公明党籍の閣僚以外全員に靖国派議連への加盟歴がありましたが、今回も靖国派が大半を占めました。
問題の靖国派議連は、過去の日本の侵略戦争を“アジア解放の正義の戦争”と正当化する靖国神社への首相の公式参拝を主張する改憲右翼団体「日本会議」と一体で活動しています。同会議は、改憲を主張する一方で、ジェンダー平等に反対し、個人の自由よりも家父長制に基づく「家庭秩序」を唱える戦前回帰の異常な勢力です。
日本会議議連では新藤義孝経済再生担当相と高市早苗経済安保相は副会長を、西村康稔経済産業相は副幹事長を、木原稔防衛相は政策審議副会長をそれぞれ務める重鎮。神政連議連では木原氏と高市氏が幹事をそれぞれ務め、木原氏は事務局長代理も兼ねてきた筋金入りの靖国派です。
岸田首相は内閣改造にあたっての記者会見(13日)で、衆参両院の憲法審査会での改憲議論「活発化」への決意として、「憲法改正の議論を進めるための布陣を強化することはしっかり考えたい」と表明しました。今回の内閣改造で起用された靖国派閣僚は、改憲を進めるための危険な布陣にほかなりません。