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2023年9月17日(日)

気候危機 21世紀の主要課題

FFF行動

写真

(写真)FFFデモで「今すぐ気候危機打開を」と訴える人々=15日、ベルリン(吉本博美撮影)

 【ベルリン=吉本博美】気候危機の打開を求め、若者団体「未来のための金曜日」(FFF)が15~17日に50カ国以上で「世界気候アクション」を行います。ドイツでは15日、国内259カ所で集会やデモ行進が行われました。

 首都ベルリンでは主催者発表で2万4千人が参加。集会では「気候危機は人類文明に対する真の脅威。21世紀の主要課題だ」と訴えました。デモ行進では「化石燃料からの脱却を」「口先だけの『グリーン』は信じない」などと書かれた横断幕やプラカードが広がりました。

 FFFは独ショルツ政権に、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」目標で産業革命前から気温上昇を1・5度に抑えるために▽化石燃料への補助金を即時廃止▽2030年までに石炭火力発電から脱却▽35年までに全ての電力供給を再生可能エネルギーで賄い、温室効果ガス排出量の実質ゼロ達成―など政府目標を前倒しで実現するよう求めました。

 大学生のエミー・ウムラスさん(19)は「これからまだ長く生きなければいけないのに、未来の地球がどうなっているのか本当に不安。政府は真剣に気候対策に取り組んでほしい」と話しました。

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんから始まったFFFは今年で5年を迎えました。世界7500都市で1400万人が参加しています。


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