2023年9月15日(金)
現行の保険証残して
マイナ 安心できぬ
東京 中央社保協が署名行動
中央社会保障推進協議会(中央社保協)は14日、東京都豊島区の巣鴨駅前で、健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化する岸田政権の方針を改め、現行の健康保険証を残すよう求める署名を呼びかけました。
![]() (写真)署名した女性と対話する参加者=14日、東京都豊島区 |
東京社保協のほか、東京土建一般労働組合の組合員が各地から駆けつけ「トラブル続きのマイナ保険証では安心して受診できない。現行保険証の廃止は撤回を」と訴え。「マイナ保険証で、自分の医療情報が漏れることが心配だ」と多くの人が署名しました。
中央社保協の林信悟事務局長は、反対世論に背を向けて政府が現行保険証を廃止し、マイナ保険証を普及させようとするのは、カードにひも付けされた国民の医療情報を民間企業が利活用できるようにすることや、医療費を抑制することが狙いだと告発しました。
東京社保協の窪田光事務局長は「マイナ保険証で資格が確認できないなどのトラブルが相次いでいる。確認できなければ、10割負担になる場合もある。お金の心配でさらに医療にかかれない人がでてくる」と指摘。マイナ保険証では、現行保険証と異なり5年ごとの申請が必要となることも示し、「現行の保険証を残そう」と訴えました。
「この署名があると聞いて足を運んだ」という女性(70)=練馬区=は「体が悪いなどの理由があって自分ではマイナ保険証を申請できない人、身寄りもなく申請を手伝ってもらえない人がたくさんいる。保険料を払っているのに、保険証が届かないのは理不尽だ」と署名しました。









