しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年9月13日(水)

地下化 新たに5施設

自衛隊司令部 24年度概算要求

図

 防衛省は2024年度概算要求で、自衛隊施設の司令部地下化について、航空自衛隊三沢基地(青森県)、入間基地(埼玉県)、小牧基地(愛知県)、小松基地(石川県)、春日基地(福岡県)の5施設を新たに対象にしたと明らかにしました。

 概算要求は、5施設のほかに空自築城(ついき)基地(福岡県)、新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)、那覇基地、陸上自衛隊那覇駐屯地、那覇病院(いずれも沖縄県)、陸自健軍駐屯地(熊本県)の6施設も23年度予算に引き続き整備費を計上。合わせて11施設になります。概算要求は司令部の地下化等の経費として176億円を計上しました。

 司令部の地下化は、安保3文書に基づく自衛隊施設の抗たん性(攻撃に耐え、基地を維持する能力)向上の一環。日本の国土が戦場になり、基地が攻撃対象になることを想定しています。

 政府は、自衛隊基地や防衛省施設を核・生物・化学攻撃や、上空での核爆撃に伴う「電磁パルス」にも耐えられるよう、全国283地区で司令部の地下化や壁の強化などの「強靱(きょうじん)化」を図る計画です。事業期間は10年に及び、前半の5年間だけで4兆円規模の予算を盛り込む予定で、巨額の予算が投じられる恐れがあります。


pageup