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2023年9月10日(日)

旧奈良監獄 保存に責任持て

清水予定候補ら法務省に求める

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(写真)申し入れる(右から)清水、宮本、北村、山村の各氏=8日、国会内

 明治五大監獄の一つ、旧奈良監獄の保存・活用について、日本共産党の清水ただし前衆院議員(衆院比例近畿ブロック・大阪4区予定候補)、山村幸穂奈良県議、北村拓哉奈良市議は8日、法務省に申し入れました。「奈良少年刑務所を宝に思う会」の作家・寮美千子さん、宮本たけし衆院議員らが同席しました。

 運営権をもつ旧奈良監獄保存株式会社(SPC、星野リゾート)は付帯事業である「監獄ホテル」を2026年3月末に工事を完了し、4月にオープンすることを明らかにする一方で本来の事業である史料館の整備の具体化は進んでいません。

 申し入れでは、保存事業で最も大事なことは▽重要文化財である旧奈良監獄を後世に残す▽戦前は治安維持法違反などの政治犯の収監、戦後は少年刑務所として矯正事業をした歴史を伝える史料館を整備すること―だとし、法務省が責任を果たすことを求めています。

 法務省側は責任を認めつつ、史料館の概要や運営委託先との契約がまだだなどと回答。清水氏らはSPCからの提案待ちの姿勢を厳しく批判し、保存活用に道を開いた関係者からの聞き取りや事業者と協議する場の早急な設定を求めました。

 「宝に思う会」の寮さんは、旧奈良監獄を高級ホテルに改造しないよう求める署名4133人分を法務省に手渡して保存活用に関する要望を述べました。


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