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2023年9月9日(土)

辺野古新基地の護岸工事公告 防衛省

最高裁判決受け強行前のめり

沖縄・大浦湾

地図

 防衛省沖縄防衛局は8日、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う、埋め立て予定海域北側の大浦湾側の埋め立てに向け、軟弱地盤の改良工事を含む護岸新設工事の入札公告を行いました。大浦湾内での地盤改良のための設計変更への県の不承認に対抗する国の強権的な姿勢を後押しする最高裁の不当判決(4日)を受け、さっそく工事強行に向けた前のめりの対応に走ったものです。

 入札公告を行ったのは、大浦湾の埋め立て区域の外側に新設する「A護岸」「係船機能付き護岸」「C1護岸」「C3護岸」などの工事。C1護岸には、軟弱地盤が最も深い水面下90メートルに達する「B27」地点があります。

 県は「B27」地点の地盤の強度を調べる力学的試験を行っていないことなどを理由に設計変更を不承認としていました。不当判決は県の正当性を認めませんでしたが、設計変更は今も未承認です。

 浜田靖一防衛相は8日の記者会見で、「着実に工事を進めていくことが普天間飛行場(基地)の一日も早い全面返還を実現」すると述べました。しかし、軟弱地盤や膨大な数に上る作業船の確保、環境保全などの課題は何ら解決されておらず、新基地完成の見通しはまったく立っていません。


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