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2023年9月6日(水)

命の海を守れ

“辺野古新基地止める”抗議拡大

不当判決一夜明け

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐる裁判で、最高裁が県側の上告を棄却する不当判決を出してから一夜明けた5日、辺野古・大浦湾の海上や那覇市の県庁前広場で不当判決に抗議する集会が開かれるなど、県内には玉城デニー知事を支えて新基地建設を断念に追い込む決意が広がりました。


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(写真)「不当判決は許さない」「命の海を守れ」と声を上げる海上行動参加者=5日、沖縄県名護市辺野古の大浦湾

 新基地建設に反対するヘリ基地反対協議会と海上行動チームの抗議船3隻とカヌー11艇が、玉城デニー知事の設計変更不承認の理由となった大浦湾の軟弱地盤付近の海域に集結。工事現場に向かって「不当判決を許さない」「民主主義と地方自治を守って工事をやめろ」と唱和しました。

 参加者は、「海が泣いている」「海の神さまが怒っているよ」と書かれたボードを掲げながら、リレートークを行いました。「この美しい海を守るため、真正面から不当判決にノーと言いたい」「子どもたちを戦争の犠牲にしないためにも、命を育む海の声を聞いてほしい」「私たちは立ち止まることなく、勝利に向かって歩み続ける」と次々に訴えました。

 不当判決について「最高裁の役割を投げ捨てた蛮行であり、強く抗議する」とするアピール文を読み上げました。「海底の軟弱地盤こそ『希望の海』の生物多様性を支える核心であり、命の宝庫である」として、砂杭(すなぐい)を打ち込んだり遺骨の混じる土砂を埋め立てに使ったりすることは許されないと強調。県民の粘り強いたたかいの中で、「新基地建設はもはや展望がない」と指摘し、工事の即時中止を求めました。


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