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2023年9月5日(火)

食料品の値上げ続く

エネルギー・資材・長引く円安も要因

 東京商工リサーチが8月31日に発表した国内の主要飲食料品メーカー200社を対象にした調査によると、アイスキャンディーや中華まん、餅など季節食材の値上げが続くことが分かりました。

 残暑が厳しい9月に「ガツン、とみかん」(赤城乳業)の氷菓や「コアラのマーチ」(ロッテ)などのチョコレート菓子の値上げ、内容量の変更を実施。菓子類の値上げが相次ぎ、東京商工リサーチは「子育て世帯への家計への負担増が懸念されている」としています。冬向け商材でも新宿中村屋が肉まんをはじめとした中華まん、サトウ食品や越後製菓などが鏡餅や切り餅の値上げを表明しています。

 8月の飲食料品値上げは949品で、3カ月ぶりに1000品目を下回りました。一方で9月に2387品、10月に4062品の値上げが公表されています。

 今年1月以降の値上げ品目は、累計で3万1024品。品目別の最多は調味料(8673品)で、秋冬商材の鍋つゆ類値上げのほか、昨秋から継続的に品薄傾向の、だし原料も年内の値上げが懸念されています。

 理由別のトップは「原材料」の2万9007品で、「資源・燃料」(2万5488品)、「物流」(2万424品)と続きます。東京商工リサーチは、エネルギー価格や資材・包材価格の上昇に加え、長引く円安も値上げ機運を高める要因だと指摘しています。


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