2023年9月5日(火)
きょうの潮流
「えっ、うそ」。はじめて見る数字でした。「208円」。レギュラーガソリン1リットル当たりの値段表示です▼大阪の高速道路のサービスエリア。思わずスマートフォンでパチリ。1リットル当たりハイオク219円、軽油187円でした。経済産業省が8月30日に発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格(28日現在)は185円60銭。過去最高値を約15年ぶりに更新しました▼8月分の電気料金の請求書が届いて、これまたびっくり。前月と比べ5000円近く高くなっていました。猛暑続きで扇風機だけではしのげず、エアコンによる冷房は欠かせませんでした。ただこの請求額をみると「電気代が怖くて冷房が使えない」という人の気持ちがよくわかります。自宅で熱中症になる比率は高く、まさに命にかかわります▼こちらも額の大きさにびっくり。ケタ違いです。カジノ誘致と一体の大阪・関西万博の会場建設費は当初の1・5倍の1850億円に膨れ上がり、交通アクセスなどインフラ整備費は4000億円も上振れし総額7500億円。地盤沈下対策費はいくらになるかわかりません▼もっと大きな数字があります。大企業の内部留保はどんどん増え過去最高の511兆円(2022年度)。大阪労連の調べによると在阪大企業の内部留保は約47兆円(21年度)▼物価高騰対策は急務です。経済の活性化というなら、カジノ・万博頼みではなく、消費税の減税や内部留保を活用した中小企業支援による賃上げこそが即効薬です。








