2023年9月4日(月)
私の願い 国会よ見て
市民らプラカード行動
 （写真）さまざまなプラカードを国会正門前で掲げる参加者ら＝３日、東京都千代田区 |
政治や社会に向けたさまざまな思いを書いたプラカードを国会正門前で一斉に掲げる行動が３日、取り組まれました。１６５人の参加者は午後１時、国会に向けて「憲法９条を守ろう」「戦争はダメ！」などと書かれたプラカードやポスターを掲げました。
作家の澤地久枝さんは、長崎市に住む人からのはがきを紹介。澤地さんの著書『記録 ミッドウェー海戦』を読み返して、叔父の名前を見つけたという内容でした。
澤地さんは「（読者は）開戦時にまだ赤ちゃんで、自身のおばあさんがミッドウェー海戦の話をしても『なんかいろいろ言っているな』と思うだけで関心がなかったといいます。その人が、本を読んで関心を持ってくれた。この本が世の中に出てよかったと思う。政治は実に嫌な方向に向いていますが、何かをすることが大事です」と語りました。
埼玉県三郷市の女性（８３）は、福島県いわき市の出身です。岸田政権が、福島第１原発にたまり続ける汚染水（アルプス処理水）の海洋放出を始めたことに強い憤りを感じていると言いました。「福島の人たちの話を全く聞かずに決定したうえに、岸田首相は中国からの汚染水に関する抗議ばかり問題として取り上げている。風評被害は解決していない」と語りました。
