2023年9月3日(日)
9月こそ「大運動」を全党運動に発展させる月に――9・15記念講演会を最大の結節点として党勢拡大の飛躍をつくろう
9月2日 日本共産党中央委員会常任幹部会
猛暑とコロナ感染拡大が続くなかでの奮闘に、心から敬意を表します。
第8回中央委員会総会がよびかけた「第29回党大会成功、総選挙躍進をめざす党勢拡大・世代的継承の大運動」は、この9月、折り返し地点を迎えます。
多くの都道府県・地区委員会が、今月末を「大運動」目標達成の「最初のハードル」である第28回党大会現勢の回復・突破をやりとげる期日に設定しています。これを突破することができるかどうか、9月は文字通りの“勝負の月”となります。
全党の力を集めて、「最初のハードル」を必ず突破し、「大運動」成功への大きな流れをつくりだす月にしようではありませんか。
8月の結果――9月こそ、全支部運動、全党員運動への“質的変化”を起こそう
8月の党勢拡大の結果は、党員拡大では、入党の働きかけが7月を大きく超える8500人近くにまで広がり、入党申し込みは7月とほぼ同水準の621人となりました。同時に、党員現勢では後退する見通しであり、目標達成はおろか、増勢の水準の運動がなおつくりだせていません。「赤旗」読者拡大では、日刊紙247人減、日曜版488人減、電子版18人増と、日刊紙、日曜版ともあと一歩前進に届かない結果となりました。
8月は、2、3日の全国都道府県委員長会議で、“8中総徹底、党勢拡大は支配勢力とのたたかいの熱い焦点”と率直で徹底した論議が行われ、福岡県委員会の構えと経験に学び、党機関を先頭にした党勢拡大の独自の手だてが強められました。そのなかで、とりわけ、入党の働きかけが7月を大きく超え、働きかけに踏みだす支部が7月以上に広がったことは、全国に共通する前向きの重要な変化です。
同時に、「大運動」を、“全支部運動”“全党員運動”へと質的に発展をはかることは、引き続き、私たちが直面する大きな課題となっています。党員拡大、読者拡大の独自追求を揺るがず貫き、さらに強めつつ、「大運動」の“質的変化”を起こす二つのカギ――(1)8中総決定の全支部での討議・具体化と全党員読了(2)全支部が「手紙」の「返事」を出して「車の両輪」の活動に踏み出す――を本気でやりぬいて、「大運動」を全党運動へと質的に発展させる。ここに9月のとりくみの一大課題があります。
8中総決定と、8月2、3日の全国都道府県委員長会議での底をついた深い意思統一、みんなで固めあった決意に繰り返したちかえり、9月こそ全党運動への発展をつくりだすことを心から訴えるものです。
全党運動への“質的変化”を起こす二つのカギの重要性が明らかになった
8月のとりくみをつうじて、全党運動への“質的変化”を起こす二つのカギの重要性が明らかになりました。
中央委員会が開催した「若い世代・真ん中世代の地方議員の学習・交流会」で、田村智子副委員長が、8中総決定のいくつかの核心部分にしぼって掘り下げた学習講演を行ったことが、参加者から深く受け止められました。「“政治対決の弁証法”の意味が初めてわかった」「日本共産党の議員でよかった」などの受け止めとともに、「8中総決定のまとまった説明を初めて聞いた」などの感想も少なくなかったことは、党の命運がかかった重要な決定の全党徹底がまだまだ途上であることを示しています。参加した若い議員が、自らの入党や立候補の初心にかえって、党づくりのチャレンジに踏みだしています。8中総決定の徹底にこそ「大運動」の最大の政治的推進力がある――これが、この学習・交流会でつかみとった一番の確信です。9月こそ、全党の命運がかかった決定――8中総決定の全支部討議、全党員読了をやりぬこうではありませんか。
8中総徹底とあわせて、支部が「手紙」の「返事」を出すことを重視し、入党の働きかけや読者拡大にとりくむ支部を広げた党組織が生まれていることは重要です。
東京・北多摩北部地区は、8月の地区委員会総会で、「地区役員が支部に入り、『私の8中総』を語って支部が足を踏みだすまでの援助をやりきろう」「すべての支部が『返事』を書いて『大運動』のスタートラインにたとう」と議論し、支部への援助に力をいれ、約8割の支部が8中総を討議・具体化、「手紙」の「返事」も8割に達し、8月は51人に入党を働きかけ、6人の党員を迎えています。
鹿児島県では、志位委員長が参加した“一問一答”の「集い」に、“支部が入党対象者と一緒に参加し、その対象者に必ず働きかける場にする”という目的意識性を太く貫いてとりくみ、3割の支部が入党の働きかけに踏みだし、16人の入党者を迎えています。どうやって入党を決意してもらう内容にするか、終了後、対象者に誰がどう働きかけるかに執念をもってとりくむとともに、「集い」を、支部を基礎に入党を働きかけ、全支部運動にしていく契機として徹底して重視したことは、全国で生かすべき大事な教訓です。
9月こそ、8中総決定の全党徹底をやりぬき、すべての支部に「手紙」の「返事」を寄せていただき、「全党運動」への“質的変化”を必ずつくりだそうではありませんか。
記念講演会を最大の結節点にして「大運動」の飛躍を
9月のとりくみの最大の結節点となるのは、9月15日の党創立101周年記念講演会です。志位委員長の記念講演は、「歴史に深く学び、つよく大きな党を―『日本共産党の百年』を語る」と題して、発表された『百年』史の真髄を語ります。8中総決定の全党徹底と党勢拡大の飛躍のなかで記念講演会を迎え、さらに記念講演会を跳躍台にして党大会時回復・突破達成へのうねりをつくりだすことを訴えます。
――8中総決定と8月の全国会議に繰り返したちかえり、8月のとりくみがどうだったか、大会現勢回復・突破をどうやりぬくか、党機関でみんなの決意が固まるまで徹底的に議論し、9月活動を具体化しましょう。『日本共産党の百年』史の学習にとりくみ、8中総徹底と「大運動」の力にしていきましょう。
――15日の記念講演会までに、全党員に8中総決定を届け、すべての支部で討議・具体化をはかれるよう、会議の設定や週1回の支部会議の確立の援助をやりぬきましょう。支部は、「返事」を書いて、「130%の党」づくりと若い世代・真ん中世代の「党勢倍加」、青年学生「特別決議」にもとづく目標と計画を決め、要求運動と党勢拡大の「車の両輪」の活動に踏みだしましょう。党機関は、双方向・循環型ですべての支部に指導と援助の手が届く特別の推進体制をとりましょう。
――9月前半に、すべての支部で、志位委員長の「入党のよびかけ」、動画「18問18答」などを使った入党懇談会(ミニ「集い」)に気軽に、繰り返しとりくみ、入党の働きかけと記念講演会の参加組織をひろげましょう。9月6日の「配達・集金・読者との結びつき交流会」を力にして、月初めから“党員も、読者も”の立場で読者拡大の独自追求にとりくみ、とくに入党の働きかけや「集い」、8中総の読了と一体に日刊紙の購読を呼びかけましょう。
――世代的継承でも、若い世代への「入党のよびかけ」と、9月2、3日の「職場支部学習・交流講座」、9月16、17日の全国都道府県・地区青年・学生担当者会議を力に、文字通りの「全党運動」へと前進させましょう。
――総選挙躍進をめざす全国遊説を節に、広く国民のなかにうってでる活動にとりくみながら党勢拡大をすすめましょう。小選挙区候補者の決定を急ぎ、比例代表候補と一体に、全有権者規模の大量宣伝や「折り入って作戦」、SNS発信にとりくみ、全国津々浦々で党の風を吹かせましょう。
情勢の激動をはらんだ9月――政治的大攻勢をかけながら党をつくろう
内閣支持率の下落・低迷に示されているように、岸田政権の強権政治がゆきづまり、国民との矛盾が噴き出しています。岸田政権が、国民の声を一顧だにせず、福島第1原発事故の汚染水(アルプス処理水)の海洋放出、マイナンバー保険証の強制、インボイスの強行、憲法違反の敵基地攻撃能力保有と大軍拡などを強行しつづけるもとで、矛盾はいよいよ深刻です。維新の会の代表が自らを「第2自民党」と公言するなど、悪政連合の正体もわかりやすくなっています。
全党の同志のみなさん。情勢の激動をはらんだこの9月、「アメリカいいなり」「財界中心」の二つのゆがみを「もとから変える」党――日本共産党が広く国民の中にうってでて、総選挙躍進への政治的大攻勢をかけながら、強く大きな党をつくろうではありませんか。党の綱領と組織のあり方について胸を張って訴え、「130%の党」づくりと世代的継承を成功させて、事実でもって反共キャンペーンへの回答としようではありませんか。
常任幹部会は、全党のみなさんとともに心一つに奮闘する決意です。








