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2023年9月2日(土)

辺野古の米軍新基地建設

遺骨土砂使わないで

沖縄戦元日本兵遺族 防衛局に要請

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(写真)要請書を提出する米本わか子さん(左から2人目)と、具志堅隆松さん(右端)=1日、防衛省沖縄防衛局

 沖縄戦犠牲者の遺骨が混じっている可能性のある土砂を、国が沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに使おうとしている問題で、沖縄戦で戦死した元日本兵の遺族が1日来県し、沖縄本島南部の遺骨土砂を使用しないよう求める要請書を防衛省沖縄防衛局に提出しました。

 来県したのは千葉県在住の会社員、米本わか子さん。日本軍第32軍第24師団に獣医として所属した、北海道日高管内出身の岡田芳廣大尉の孫にあたります。大尉は1945年6月中旬以降、南部で戦死したとされます。

 防衛局報道室の担当者に要請書を提出するにあたって米本さんは要請文を読み上げました。本島南部の土砂には国の命令で沖縄に派遣され、米軍との戦闘で命を落とした軍人、軍属の未収集の遺骨が埋もれ、犠牲者の血肉も染み込んでいると強調。「(犠牲者は)埋め立て土砂として廃棄されるために戦死したのではありません。戦争で亡くなった方々への冒涜(ぼうとく)であり、戦後の長く苦悩を強いられてきた遺族の感情を著しく逆なでするものです。到底認められません」と訴えました。

 米本さんは同日、県土木建築部海岸防災課にも出向き、遺骨土砂を使用させないよう求める要請書を提出。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが同行しました。


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