2023年9月2日(土)
「インボイスやめよ」広がる
10月強行狙う 署名急増34万人超
![]() (写真)インボイス導入をストップさせようと訴える人たち=6月14日、国会正門前 |
岸田政権が10月からの強行を狙う、消費税のインボイス(適格請求書)制度の実施まであと1カ月に迫っています。消費税率を変えない増税を押し付ける政府と、増税と膨大な事務負担に反対する中小業者や個人事業主、フリーランスとの間で矛盾を広げています。
インボイス実施直前であるにもかかわらず、新たな矛盾が噴出しています。
仕入れにかかる消費税を控除するためインボイス登録が必要です。新規登録件数は今年5月19万件、6月16万件、7月10万件と伸びが鈍化。「インボイス制度を考えるフリーランスの会」(STOP!インボイス)によると、登録取り下げ件数は5月が前月の2・6倍の1898件、6月が2・1倍の3997件と急増し、累計1万630件に上ります。
インボイス中止・見直しを求める世論が広がっています。「STOP!インボイス」が呼びかける、インボイス反対のオンライン署名は直近1カ月で10万人分増えて34万人分を超え、今も広がっています。4日には政府に署名を提出し、インボイス中止・延期を求める緊急提言を発表します。
中止や延期・見直しを求める自治体意見書も広がっています。各地の6月議会では、民主商工会や「STOP!インボイス」が請願や陳情を提出し、33自治体が新たに採択しました。以前に採択したものを含めて、意見書採択自治体は207に達しています。
全建総連は8月23日、インボイス導入見送りなどを求めて日本共産党国会議員団と懇談するなど、さまざまな団体が10月実施中止を求めています。









