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2023年8月28日(月)

基地 生活にどう影響

沖縄 若い世代が意見を交流

デニー知事ら質問に答える

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(写真)グループディスカッションする若者たちに語りかける玉城デニー知事(手前右から3人目)

 沖縄県の若い世代が基地問題などについて意見を交流し合うイベント「若者と考える“理想の沖縄”横たわる基地問題を超えて」(県主催)が26日、名護市で開かれました。基地問題が生活にどう影響しているかなどをテーマに50人がディスカッションし、登壇者として参加した玉城デニー知事らが質問に答えて議論を深めました。

 米軍機の騒音や交通渋滞など基地の被害が生活に影響しているとの意見が出されたほか、参加者の1人は、基地の賛成、反対で県民が分断されている現状について、「どう乗り越えていったらいいのか」と質問しました。

 デニー知事は「基地問題をどう解決するかは自由に話していいはずなのにタブーにされている。まずは友達や家族の中で意見を話せる場所をつくってほしい。新しい発見があり、そこからどうするかにつながっていくのでは」と語りました。

 参加者(25)は「学校現場で平和教育に携わっていますが、基地問題は話さないでと言われます。沖縄戦から入って基地問題と自分たちの未来を考えるような平和教育をしたい」と話しました。

 秋山道宏沖縄国際大学准教授は「近代の歴史と併せて、なぜ沖縄はいま基地があるのかなどをつなげた形で学んでいくことが重要です」と発言。デニー知事も同様の提案を教育委員会に持ちかけていると述べました。

 また、北朝鮮のミサイルや米中対立をあおる動きの中で「沖縄が標的にされるのではと不安」との意見に対し、デニー知事は「軍事力に対し軍事力を高めていくことは相手も高めていく。平和構築の対話こそが必要だと思います」と答えました。


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