2023年8月28日(月)
人種差別なくす“夢”実現へ
行進60年 ワシントン大集会
![]() (写真)「ワシントン大行進」から60年を記念したデモに参加するキング牧師の長男(前列中央)ら=26日、ワシントン(石黒みずほ撮影) |
【ワシントン=石黒みずほ】米首都ワシントンで26日、人種差別撤廃を求めて行われた「ワシントン大行進」から60年を迎えるのを前に、大規模集会が行われました。参加者は民主主義と平等を求めてたたかい続けようと訴えました。
集会で、行進を率いた公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の長男が発言。「今こそ民主主義を維持し、広げなくてはならない」と呼びかけました。
人種差別は根強く、警官の黒人への暴力が相次いでいます。入学選考で黒人などの少数派を優遇する積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を、連邦最高裁が違憲と判断するなど逆流も起きています。
参加者は「正義なくして平和はない」「黒人の命は大事だ」と声を上げて行進。メリーランド州から参加したシャーロット・フェイソンさん(70代)は「子どもたちにより良い社会を引き渡したい」と語りました。
ワシントン大行進 1963年8月28日に米国の首都ワシントンで行われたデモ行進。「雇用と自由」をスローガンに約20万人が参加し、後の公民権法制定などにつながりました。キング牧師が「私には夢がある」と人種差別のない社会実現を訴える演説を行ったことで有名です。









