2023年8月24日(木)
負担割合エラー693機関
マイナカード受診 保団連が2次集計
![]() (写真)記者会見で第2弾のトラブル調査結果を発表する全国保険医団体連合会の住江憲勇会長(中央)ら=23日、東京都新宿区 |
受診のためにマイナンバーカードを窓口でかざしたら、本当の負担割合は3割なのに2割が表示されるといったエラーが絶えません。23日、全国保険医団体連合会(保団連、住江憲勇会長)がトラブル調査の2次集計の結果を公表し、693医療機関で違う表示が出るエラーがあったことが分かりました。
「年齢からはあり得ない負担割合(20歳→3割なのに2割)」「6歳未満の小児なのに『高所得 現役並み』と(後期高齢者医療の)表示がされた」(川崎市中原区)―。
32都道府県の医療機関から寄せられた5055件のアンケート回答を集計したところ、693機関で健康保険証の券面と違う負担割合が表示されるエラーが起きていました。1医療機関で50件のエラーが起きている事例も明らかになりました。
アンケートでは、患者対応での受け付け業務の変化を質問。これに82・5%(4170機関)が「増えた」と答えました。「増えた」内容について「患者への説明」が84%(複数回答可)、「カードリーダー等の機器の操作補助」が85%となっています。
これらのエラーの原因について保団連は、保険者の登録ミス、システム仕様による誤登録などと分析。「厚労省は全容解明に踏み出すべきだ」と強調しています。
会見で竹田智雄副会長は「(政府のいう)効率化と正反対に、(マイナカード対応に)1人専属で雇用しなければならない状況。健康保険証を無くした時に医療機関がてんてこ舞いになることは火を見るよりも明らか」と訴えました。
保団連は9月13日にアンケートの最終集計結果を公表する予定です。









