2023年8月19日(土)
子の権利実現 運動交流
4年ぶりリアル 教育のつどい開会
![]() (写真)浅井春夫立教大学名誉教授の講演を聞く教育のつどい参加者=18日、東京都北区 |
教職員と保護者、研究者、市民らが子どもと教育について語り合う「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2023」が18日、東京都内で始まりました。4年ぶりにリアル開催となった開会全体集会には約1000人(オンライン含む)が参加しました。主催は、全日本教職員組合(全教)など24団体でつくる実行委員会です。
実行委員会の西川香子代表委員(子どもの権利・教育・文化全国センター代表委員)は、「草の根の運動が少人数学級、校則・制服の変更、教室へのエアコン設置、学校給食無償化を前に動かしている。安心して話せる場をつくり、つながっていこう」と呼びかけました。
現地実行委員会の山本由美委員長(和光大学)は「新自由主義教育改革の最大の対抗軸は、子どもの権利だ」とのべ、都内の学校プールや児童館、図書館を守る運動をその実践として紹介しました。
実行委員会の波岡知朗事務局長は2022年に過去最多になった小中高生の自殺に触れ「権利の主体者である教職員・保護者・市民・子どもたちが一緒に声をあげることが今ほど強く求められている時はない」と討論のよびかけを行いました。
立教大学名誉教授の浅井春夫さんが講演。国が提唱する性教育は「命」の定義さえあいまいだと指摘。科学的な「からだの権利」を中心にした実践を提案し、「包括的性教育」の推進法を成立させる必要性を訴えました。
滋賀県から家族4人で参加した特別支援学校教諭の女性(45)は「自分の周りだけ見ていると、しんどくなってしまう。全国の頑張っている人の実践を4年ぶりに生で聞けることが楽しみ」と話していました。









