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2023年8月15日(火)

普天間基地即時閉鎖を

沖国大 米軍ヘリ墜落19年で集い

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(写真)米軍ヘリの墜落で焼けたアカギのモニュメントの前で開かれた「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」=13日、沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学

 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学の構内に米軍普天間基地(同市)から飛び立ったCH53Dヘリが墜落した2004年の事件から13日で19年となりました。同日、事件の記憶を風化させないよう墜落現場のモニュメント前で大学が「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を開きました。

 前津榮健理事長・学長が声明を読み上げ、激しい米軍機騒音や環境汚染など「変わらぬ現状に憤りを感じると同時に無念でなりません」として、危険な普天間基地の即時閉鎖・撤去を日米両政府に強く要求しました。

 学生を代表し2人が意見発表。法学部法律学科2年の学生(19)は、「空で鉄の塊が大きな音をたて飛び回る姿は、緊張感と不安をかきたてる。平和にほど遠い現実だ」と指摘。「平和のために大事なことは人と意見を交わすこと。平和をつくるのはわれわれ一人ひとりであるという意識を持つことが沖縄の平和にもつながる」と述べました。

 法学部地域行政学科3年の学生(21)は、「この危険な状況に慣れてしまってはいけない。若者が変えなければならない」と強調。「人の心を動かすのは行動だ」として、基地の課題について対話や交流に取り組み、沖縄の基地問題を日本全体の問題として解決・改善していくために協力しようと呼びかけました。

 集いに子ども2人を連れて参加した墜落事件当時同大学1年生だった名護市の市民(38)は、子どもたちの頭上を米軍機が飛び交うことを「それが日常になってはいけない」と話しました。

 19年前、機体は旧本館に激突し炎上・大破。奇跡的に人的被害はありませんでした。米軍は一方的に墜落現場を封鎖し、日本側の立ち入りを拒みました。


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