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2023年8月11日(金)

麻生氏発言は「政府内で調整」

自民政調副会長 先制攻撃否定せず

 自民党の鈴木馨祐(けいすけ)政調副会長は9日夜のBSフジ番組で、同党の麻生太郎副総裁が台湾で「日本、台湾、米国をはじめとした有志国に、非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。たたかう覚悟が必要だ」などと発言したのは、「個人の発言ではなく、政府内部を含め、調整をした結果だ」と述べ、“政府公認”の発言だと認めました。鈴木氏は訪台に同行していました。

 麻生氏は抑止力とは、「能力」とそれを行使する「意志や国民的合意」、たたかう覚悟を「相手に教えておくこと」の三つで構成されるとも指摘していました。

 鈴木氏は中国を念頭に「GDP(国内総生産)を2倍にしても実際に使える力ができるには時間がかかるが、待っていられない状況もある」と主張し、安保3文書に基づく大軍拡を正当化。さらに、米中が台湾海峡で軍事衝突した場合、「日本としてさまざまな事態が考えられる中で、個別的自衛権の発動も考えられる。『たたかう覚悟』が国民全体でできていなければ張り子の虎になる」「始まってから『たたかう覚悟』を言っても全く間に合わない。われわれは頭の片隅に置いておかなきゃいけない」などと述べ、先制攻撃の可能性を否定しませんでした。


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