2023年8月11日(金)

内閣支持２６．６％

「危険水域」に転落　時事世論調査

　時事通信が４～７日にかけて実施した８月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比４・２ポイント減の２６・６％でした。３カ月連続の下落で、５カ月ぶりに政権維持の「危険水域」とされる２割台に転落。岸田内閣で最低だった今年１月（２６・５％）に匹敵する数字となりました。

　不支持率は同８・１ポイント増の４７・４％で、政権発足以来最高を記録しました。マイナンバーカードをめぐり、個人情報のひも付け誤りや個人情報漏えいなどのトラブルが相次いでいることなどが影響したとみられます。

　マイナンバーカードのトラブル対応で、岸田文雄首相の指導力について、「発揮していない」が６９％に上り、「発揮している」の８・３％を大きく上回りました。河野太郎デジタル相の対応に関しては「評価しない」が５２・５％に達し、「評価する」は１８・２％となりました。

　防衛装備品の輸出ルール緩和をめぐり、殺傷能力のある武器輸出を認めることについて、「反対」が６０・４％に上り、「賛成」の１６・５％を大きく上回りました。

　調査は全国１８歳以上の２０００人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は６０・３％でした。