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2023年8月10日(木)

米NY 原爆犠牲者の追悼集会

日本も米国も核禁条約参加を

 【ニューヨーク=島田峰隆】米ニューヨーク市内の日本総領事館前で8日、広島と長崎の原爆犠牲者を追悼し、日米両政府に対して核兵器禁止条約に参加して核廃絶に取り組むよう求める集会が開かれました。「核のない世界のためのマンハッタン・プロジェクト」など地元の平和団体が共同で開催しました。


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(写真)原爆犠牲者を追悼し、日米両政府に核兵器禁止条約への参加を求める集会に集まった人たち=8日、ニューヨーク(島田峰隆撮影)

 集会には米国人市民やニューヨークに住む日本人が集まり、歌を歌うなどしてアピールしました。「核兵器禁止条約に参加を」「放射能入り汚染水を太平洋に流さないで」と書いた宣伝物を掲げました。

 集会で発言した「社会的責任のための医師会(PSR)」のエレン・フェランティ氏は「いまかつてなく核兵器使用の危険が高まっています。生命を救うことに人生をささげる医師として核兵器の使用を必ず止め、廃絶したい」と強調。「自分の声は小さいからと諦めないでほしい。いまは核兵器禁止条約があります。核兵器廃絶へ全員の声を合わせましょう」と訴えました。

 集会開催中、日本人も含めた代表団が集会主催団体による公開書簡を総領事館に届けました。代表団によると、総領事館は書簡を受け取り、本省に届けると述べました。

 書簡は、ロシアのウクライナ侵略は「核の傘」が戦争を防げないことを示したとし、日本政府に対して核兵器禁止条約への参加と米国の「核の傘」からの脱却を呼び掛けました。原発汚染水の海洋放出中止、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスの支持も求めました。

 公開書簡を届けたロバート・カイルバックさん(81)は「核兵器を廃絶しない限り使用の恐怖はなくなりません。すべての国が禁止条約に加わってほしい」と話していました。

 広島と長崎の原爆犠牲者を追悼する行事として4日には西部カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所前で集会が開かれました。北東部ボストン近郊では9日に灯籠流しが行われます。


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