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2023年8月9日(水)

中間貯蔵「住民説明を」

山口・上関町議会で全員協

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(写真)全員協議会後、町民らに報告する(右から)秋山、清水、山戸の各町議=8日、山口県上関町

 原発から出る使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設に向けた調査の受け入れをめぐり、山口県上関町議会(定数10)は8日、全員協議会を開きました。非公開とされ、この間、住民への説明は一切なし。議員から「早急過ぎる」と批判が出る中、今月中旬以降にも招集される臨時議会で、調査を受け入れるかどうかを決める見通しです。

 全員協議会後、議員3氏が取材に応じ、議長に公開を求めたものの「慣例」との理由で却下されたと指摘。議論は尽くされず、約1時間半で打ち切られたと報告しました。

 山戸孝町議は「西哲夫町長から、中国電力からの申し入れ(2日)の際に示された資料をもとに話があった。資料以上のことはわからない、とのことだった」と発言。その上で「町民への説明なく議会が決議するのは町民不在。もっと猶予を取るべきだ」と求めたとし、西町長は「猶予はしっかり取ったつもりだ」と答えたと述べました。

 清水康博町議は「まず町長から町民に、地域振興になるのかなど説明し、そのビジョンがなければ調査を引き受けるのは早過ぎる」と述べ、秋山鈴明町議は「中間貯蔵施設に賛成、反対の段階でなく、物事を決めるプロセスの問題だ」と訴えました。

 役場前には、この問題に疑問を持つ町民ら約40人が集まりました。町内の50代の男性は「町民の頭越しに、シナリオありきで進められていくプロセスがおかしい。町民は等しくショックを受けていると思う」と語りました。

 日本共産党の大平よしのぶ衆院中国ブロック比例代表予定候補と赤松義生・平生(ひらお)町議が駆け付けました。


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