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2023年8月8日(火)

自民議員「政治とカネ」

疑惑続発も首相“人ごと”

 「政治とカネ」をめぐる疑惑が発覚し、自民党の秋本真利衆院議員が外務政務官を辞任し、同党を離党しました。秋本氏は、洋上風力発電をめぐり業者から資金提供を受けていた疑いがあることが発覚し、東京地検特捜部から家宅捜索を受けていました。岸田政権のもとで「政治とカネ」をめぐる疑惑が続発していることに国民の不信は高まる一方です。

 岸田政権のもとでは、秋本氏以外も「政治とカネ」をめぐる疑惑が相次いでいます。昨年12月には、自民党の薗浦健太郎氏が政治資金パーティーの収入などを政治資金収支報告書に過少記載した疑惑で議員辞職しました。さらに、昨年11月には、寺田稔前総務相が虚偽記載をはじめ政治資金規正法違反などが相次いで疑われ、更迭。後任の松本剛明総務相も政治資金パーティーをめぐる疑惑が本紙報道で発覚するなど、「政治とカネ」をめぐる問題が次々と発覚しています。ところが、これまで、本人はもちろん政権も自民党も、全く説明責任を果たしてきませんでした。

 岸田文雄首相は、数々の疑惑や癒着の説明を議員任せにしたままです。岸田首相は4日の記者会見でも、東京地検特捜部が秋本氏の事務所などを家宅捜索したことについて「国民の疑念をまねくような事態となったことは大変遺憾だ」と人ごとのような発言をするだけ。秋本氏を外務政務官に任命したことの責任にはふれませんでした。

 「政治とカネ」をめぐる国民の不信を一掃するというなら、政権と自民党は、疑惑の徹底解明を求める声に真摯(しんし)に向き合うことこそ必要です。


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