2023年8月8日(火)
党議員が台風6号被害調査
「対策は自然生かして」と住民
沖縄
![]() (写真)砂の撤去作業に追われていた住民から話を聞く(右から)島袋、吉居の各氏=7日、沖縄県名護市東江 |
台風6号の接近に伴い、沖縄県内各所で暴風や大雨による浸水などの被害が相次いだことを受け、同県の日本共産党の地方議員は7日、各地で被害の実態を調査しました。
沖縄本島北部の名護市では、島袋恵祐県議と吉居俊平市議が大規模冠水した地域などを視察しました。
海岸沿いの同市東江(あがりえ)地域では、強風による高潮が満潮時に堤防を乗り越え、大雨と重なって広範囲に冠水。浜辺の砂も大量に打ち上げられ、飲食店などでは入り込んだ砂の撤去作業が行われていました。
自宅の玄関まで砂が押し寄せたという男性(64)は冠水時、道の側溝が災害ごみで目詰まりし、排水が滞っていたことを指摘。目詰まりを取り除く作業を続けて浸水を免れたと話し、「多くの観光客も私たちと一緒に側溝の作業を夜中まで手伝ってくれ、みんなで地域を守った」と語りました。
住民の一人は、東江海岸が多くの市民も夕日を見に訪れる憩いの場になっているとして、大規模な護岸工事ではなく自然を生かした防災対策をしてほしいと要望しました。
高潮と大雨によって前日まで冠水していた山入端(やまのは)地域では、水は引いたものの、環境汚染の原因にもなる赤土が国道に堆積していました。
早咲きの桜の名所として知られ、県が管理する名護城(なんぐすく)公園では、強風で根元から倒れた桜の木もあり、倒木が散乱していました。
島袋県議は調査後、県が対策できる部分を伝え、県に働きかけたいと述べました。
西銘純恵県議は、仲村直子浦添市議とともに同市での土砂崩れの現場を調査し、市職員から説明を受けました。瀬長美佐雄、玉城武光、玉城ノブ子の各県議は本島南部での農作物被害などを調査しました。









