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2023年8月6日(日)

原水爆禁止世界大会

核禁条約参加迫る運動を

国際会議が宣言採択

写真

(写真)国際会議宣言を採択して閉会した原水爆禁止2023年世界大会・国際会議=5日、広島市中区

 広島市内で開かれていた原水爆禁止2023年世界大会・国際会議は5日、「国際的共同をさらに発展させ、各国政府に核兵器禁止条約参加を迫る運動を強化しよう」と呼びかける国際会議宣言を採択して閉幕しました。(宣言全文)

 宣言は、秋の第78回国連総会、11月の核兵器禁止条約第2回締約国会議、核不拡散条約(NPT)再検討プロセスなどを節目に、各国の運動を大きく結集し、諸国政府と市民社会の共同を発展させることを訴えています。

 同日の国際会議第2セッションでは、「核兵器の禁止、核兵器のない世界の実現」をテーマに討論。核保有国や同盟国の代表が、核兵器使用の危険を前に「今こそ行動する時だ」と訴えました。

 米国の平和・軍縮・共通安全保障キャンペーンのジョゼフ・ガーソン議長は「ヒバクシャの強烈な被爆証言は核抑止力に依拠した誤った『安全保障』論を打ち破る力を与えてくれる」とのべ、第2回締約国会議にあわせた米ニューヨークでの国際共同行動で「核兵器廃絶の光を輝かせよう」と呼びかけました。

 原水爆禁止日本協議会の安井正和事務局長は「署名を軸に、国民との対話を広げ、日本政府に禁止条約への参加を迫り、ニューヨーク行動の成功に貢献したい」と語りました。

 第3セッション「核兵器のない平和で公正な世界―市民社会の連帯と行動」では、米国中心の軍事同盟に抗する草の根の実践を各国代表が報告しました。

 北大西洋条約機構(NATO)に加盟したばかりのフィンランドから「平和を求める女性の会」のウーラ・クロッツァーさんが発言。「NATOが拡大を続ける限り、核共有している国々が禁止条約に調印することはない」とのべ、3月に結成した「反NATOで団結する平和を求める世界女性の会」が約40カ国に広がっていると紹介しました。


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