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2023年8月4日(金)

静岡・東富士 白リン弾使用 過去最多

米軍104訓練、半数近く残虐兵器

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(写真)空中で破裂した白リン弾=7月22日、静岡県御殿場市(御殿場平和委員会撮影)

 静岡県の自衛隊東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山市)で7月15日から行われていた在日沖縄米海兵隊の沖縄104号線越え実弾砲撃訓練分散実施は24日まで、9日間行われました。イラク戦争で使われた残虐兵器白リン弾の使用数が過去最高でした。

 県平和委員会などで構成する「米軍は東富士に来るな!出ていけ!静岡県民の会」が監視行動を行い確認したもので、使用した弾の内訳は、155ミリりゅう弾砲825発で、そのうち白リン弾の使用が364発でした。前回、前々回の砲弾総数の内訳で白リン弾の使用率は約5%でしたが今年は約44%と半数を占める勢いで使われています。

 自治体・地権者から「午後8時まで」と要請されているにもかかわらず、9日間、毎日夜間訓練が行われました。そのうち夜間砲撃が7日間行われました。米軍の通常訓練も行われ、どの砲撃が「104訓練」か判別つきませんでした。自衛隊も連日戦車砲射撃を「104訓練」と同時に行い、まるで事前協議が必要な「日米共同訓練」のようでした。

 御殿場平和委員会の渡邊希一事務局長は「東富士の『104訓練』は、今回で19巡目になり、回を重ねるごとに訓練内容が変貌している。今回は特に白リン弾が多く、ハイマースと予備のロケット砲を積んだトラックが同集団の車列で移動していた。この訓練が何を意味しているのか追及していきたい」と話しています。


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