2023年8月4日(金)
マイナ保険証 トラブル7割
保険請求差し戻しも 大阪府保険医協会会見
![]() (写真)会見する斉藤(中央)、小林(その右)両理事ら=3日、大阪府庁 |
オンライン資格確認・「マイナ保険証」のトラブルについて、政府が総点検を要請して以降も医療現場では依然トラブルが続いていることが3日、大阪府保険医協会の調査で明らかになりました。府庁で会見した斉藤和則理事は「いったん立ち止まり、制度の見直しを」と述べました。
オンライン確認システムを運用している医療機関は196件で、6月1日以降も資格確認に関するトラブルが「あった」としたのは135件、68・9%に上っています。
アンケートは7月20日に会員医療機関にファクス送信し、225件から回答がありました。
トラブルの内容として最も多かったのは、「資格が無効」で82件。「負担割合の齟齬(そご)」「限度額認定の誤り」といった医療保険情報の根幹に関わる誤りがそれぞれ10件あり、「保険適用日の誤り」「有効期間がない」などの事例も報告されています。
誤った情報による保険請求で請求が差し戻された医療機関が30件あり、斉藤氏は「診療報酬が受け取れないという深刻な問題だ」と指摘しました。
また「転居後の住所が反映されていない」「転職に伴う保険者番号の変更などの情報が入っていない」などの事例が日常的にあり、「紐(ひも)づけ問題は一過性の問題ではない」としています。
小林知加子理事が、病院におけるオンライン資格確認システム稼働状況に関するアンケート結果を報告。「健康保険証の存続を求めていく」と述べました。









