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2023年8月1日(火)

岩手県知事選 17日告示

たっそ知事勝利を

幸福追求権保障を県政に生かす

 全国注視の岩手県知事選(8月17日告示・9月3日投票)が目前に迫りました。東日本大震災津波後、被災者一人ひとりの幸福追求権を保障する立場で復興と県民要求実現に取り組んできた、たっそ拓也知事。5期目をめざす、たっそ県政を「オール岩手」の共同で継続発展させるかどうかが、最大の争点です。(岩手県・三国大助)


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(写真)たっそ拓也知事

 憲法13条には生命、自由及び幸福の追求に対する国民の権利が明記されています。

 たっそ知事は復興事業に携わる中で、「幸福追求権の保障を原点にしなければだめだ」と痛感し、その信念を地方行政で貫き、実行してきました。

命綱の医療費免除

 国が1年半、隣の宮城県が2年で被災者の医療費免除を冷たく打ち切ったのとは対照的に、たっそ県政は市町村との共同で免除を11年間継続。復興の最大の実績となりました。

 津波で財産や家族を失った被災者にとって医療費免除は「命綱」でした。山田町の女性(59)は「町内で1人暮らしをしていた母親(当時80歳)は家にいた時に流され、辛うじて助かった。母親が少ない年金でも受診できたのは医療費免除のおかげです」と、感謝を忘れません。

 県が医療費免除を11年間も続けた背景には、被災者の思いを正面から受け止めた、たっそ知事の姿勢がありました。県保険医協会、岩手県社保協と救援・復興県民会議がそれぞれ毎年、県議会に医療費免除の継続を求める請願を提出。請願の採択を受けて、県は免除を1年ごとに延長してきました。

 たっそ県政は県民の要望に応えて、被災した3県立病院(山田、大槌〈おおつち〉、高田)も再建し、全国最多の20の県立病院を維持しました。

 この県立病院のネットワークがコロナ禍で威力を発揮しました。全国で最も医師の割合が少ない岩手県は、入院患者の7割を県立病院で受け入れました。

 たっそ知事は、復興の基本理念に据えた「幸福追求権の保障」を、全県の政策全般にも広げて、総合計画や基本目標に県民の幸福実現を盛り込みました。

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(写真)明るい民主県政をつくる会から県政要望書を受け取る、たっそ知事(中央)=6月15日、岩手県庁

暮らし支える施策

 国が物価高騰に対して無策な中、たっそ県政は県民の暮らしを守るために、4月の臨時県議会で49億円の補正予算(4~9月分)を提案。全国に先駆けて▽LPガス料金(一般家庭)値上がり分の半額補助▽飼料高騰への補助(乳牛1頭当たり1万円、配合飼料購入1トン当たり2000円)▽医療機関、高齢者施設、土地改良区への電気代補助―などを決めました。

 たっそ県政は子育て支援で、全国トップクラスの施策を推進しています。4月から市町村と共同して、(1)3歳未満の保育料を所得制限なしで第2子から無償化(2)在宅で育児する世帯への月1万円の助成―を開始。この両方を行っているのは全国で岩手県だけです。

 小学1年生と3歳の子どもを育てる盛岡市の女性(40)は「市から4月に届いた『保育料のお知らせ』を見たら、下の子が免除されていた。月1万8000円の負担がゼロになるのは、本当に助かります」と喜びます。

 たっそ県政は、全33市町村が高校生までの医療費助成で足並みをそろえたのを踏まえ、8月からは現物給付(窓口立て替え払いなし)を実施(全国で6番目)。「子どもの医療費助成制度拡充を求める岩手の会」が取り組んだ県民署名に応えて、就学前までだった医療費助成(2016年8月時点)を大きく拡充してきました。

 日本共産党の3人の県議団は、たっそ県政を支える建設的与党として、県政を前に進めてきました。

 相手候補である自民党丸抱えの前県議の陣営は、たっそ県政打倒へ執念を燃やしています。前県議と自民党、公明党、いわて県民クラブなどの県議候補との2連ポスターを一斉に張り、訪問活動を精力的に行っています。

 今回の知事選が大激戦となるのは必至です。共産党県委員会と「明るい民主県政をつくる会」は、野党共闘を再構築し、経済界も含めた「オール岩手」による共同の力で勝ち抜こうと、猛奮闘しています。


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