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2023年7月29日(土)

石垣にミサイル基地いらない

沖縄 あかみね・山添議員が調査

排水が“垂れ流し” 有害物質流出の危険

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(写真)PAC3が配備されている新港地区を調査する(左から)あかみね、山添の両氏ら=28日、沖縄県石垣市

 日本共産党の、あかみね政賢衆院議員と山添拓参院議員は28日、敵基地攻撃のための長射程ミサイルが配備される可能性も浮上している沖縄県石垣市を訪れ、地対艦ミサイルが配備された陸上自衛隊石垣駐屯地などを調査しました。井上美智子党市議が同行しました。

 市民団体「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の藤井幸子さんが案内し、両氏は基地からの排水が湿地帯に事実上の“垂れ流し”となっている現場を訪問。藤井さんは、どんな有害物質が含まれているかも分からず、どれだけの量が放出するかも明らかにされていない排水の危険性を説明しました。

 駐屯地では射撃訓練場を造る工事がこの日も続いており、あかみね氏は「完成しないうちに部隊発足の式典を開いたが、これからもどんどん基地を強化していくと目に見える」と批判しました。

 あかみね、山添両氏は、新港地区を視察。防衛省は、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使った「衛星」の打ち上げに備えるためとして、民間施設や人工ビーチが隣り合わせの場所に、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備を続けています。

 両氏は、沖縄戦で八重山諸島に駐留した日本軍が住民をマラリア有病地帯に強制的に避難させたため、マラリアにかかって命を奪われた多くの人たちの悲劇を伝える追悼碑も訪れました。

農家「島壊すやり方」

市民連絡会と懇談

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(写真)「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の人たちと懇談する、あかみね(中央)、山添(右)の両氏=28日、沖縄県石垣市

 沖縄県石垣市に新たに開設したミサイル基地の調査のため同市入りした日本共産党の、あかみね政賢衆院議員と山添拓参院議員は28日、「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の人たちと懇談しました。

 マンゴー農家の男性は「どんどん基地強化されていくというのが目に見えている。特に(基地から排出される)水をとても心配している。島を守るどころか島を壊すやり方だ」と批判しました。

 別の参加者は、“外交を進めるためにも軍事力が必要だ”とする岸田政権の主張にどう対抗していくべきかを質問しました。

 あかみね氏は、基地排水について「国会で取り組んでいきたい」と強調。山添氏は「政府は抑止力が働かない事態を想定し、非現実的なシェルターの建造や住民避難が必要と言っており、力で平和をつくることができないのは政府も分かっている。政府の無責任なやり方を知らせていく人を増やしていくことが大事」と語りました。

 両氏は同日、JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長や八重山漁業協同組合の伊良部幸吉専務理事らとも懇談しました。石垣氏は、農産品を県外に飛行機で輸送する際、輸送代の国の補助が縮小されている現状を見直してほしいと要望。伊良部氏は「八重山の漁業者が操業する漁場に中国の漁船は来ない。一番困るのは台湾漁船とのトラブルだ」と話し、台湾に好漁場を明け渡した日台漁業協定の見直しを訴えました。


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