しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年7月27日(木)

保険証存続が最も確実で簡素な方法

参院委 伊藤議員迫る

写真

(写真)質問する伊藤岳議員=26日、参院地デジ特委

 マイナンバーをめぐるトラブルが相次いでいる問題で、参院地方創生デジタル特別委員会は26日、閉会中審査を行いました。日本共産党の伊藤岳議員は、現行の保険証存続を政府に迫りました。

 伊藤氏は、個人情報保護委員会によるデジタル庁への立ち入り検査について、河野太郎デジタル相の責任を追及。河野氏は「まことに遺憾だ。丁寧に対応するよう事務方に指導している」としましたが、自らの責任については言及を避けました。

 伊藤氏は、2024年秋の保険証廃止について、与党幹部からも「こだわる必要はない」との発言が相次いでいることを示し、保険証の存続を主張。資格確認書の「プッシュ型」交付について「必要とする人すべてにもれなく交付するのか」との質問に対し、加藤勝信厚生労働相は「同確認書の申請が期待できないと判断された場合、あくまでも申請主義に基づいて段階を踏んで職権交付の条件を検討していく」と答弁しました。

 伊藤氏は「プッシュ型といっても、無条件で交付するわけではないことがはっきりした。保険証の存続が最も確実で簡素な方法だ」と追及しました。

 高齢者施設などでマイナンバーカードの管理ができないことに対して、総務省は暗証番号の設定が不要なカードを検討しています。伊藤氏は「予算も手間もかけるなら現行の保険証を残せば済む」と指摘しましたが、松本剛明総務相からはまともな答弁がありませんでした。

 伊藤氏は「財界優先で社会保障削減と国民負担増に突き進むマイナンバーカード暴走を止めるべきだ」と政府に迫りました。


pageup