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2023年7月24日(月)

全肝炎患者に支援を

日肝協がフォーラム

写真

(写真)すべての肝炎患者に社会的支援を訴えたフォーラム=23日、東京都千代田区

 「世界の肝炎患者と手を携え、すべての肝炎患者に社会的支援を」を掲げて日本肝臓病患者団体協議会(日肝協)は23日、第11回世界・日本肝炎デーフォーラムを東京都内で開催しました。肝炎患者や家族ら約140人が参加。28日の「世界・日本肝炎デー」を前に、肝炎の現状や問題点について意見交流しました。

 日肝協の渡辺孝代表幹事は、ウイルス性の肝がん・重度肝硬変患者への支援拡大を求める請願が6月、衆参両院で採択されたことを報告。「今後、ウイルス性肝がん・重度肝硬変患者の医療費助成制度の見直しに向けてがんばりたい」と意気込みを語りました。

 日本肝臓学会の持田智副理事長は、B型、C型肝炎の治療は進歩しているものの、検査を受けていない人や、適切な治療に結び付いていない人が多くいると指摘。また、薬物中毒患者や肥満などの人は肝炎リスクが高いとし、さまざまな団体や学会とつながり「一人でも多くの人を専門医での治療に結び付けていきたい」と述べました。

 このほか、集団感染による全国B型肝炎訴訟原告団、薬害肝炎全国原告団の両代表があいさつし、すべての被害者に対する早急な救済や再発防止、偏見・差別防止などを訴えました。

 フォーラムでは、西アフリカのブルキナファソの肝炎患者団体メンバーが自国における肝炎対策の実態と課題について講演しました。

 与野党の国会議員が参加。日本共産党の倉林明子参院議員は、予防接種や薬害による肝炎被害に触れ、再発防止のために被害の検証の重要性を語りました。


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