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2023年7月24日(月)

インボイス登録取り下げ・失効

急増1万630件(累計)

STOP!インボイスが調査

 消費税のインボイス(適格請求書)制度の登録取り下げ・失効件数が累計1万630件(6月末時点、グラフ)にのぼり、直近では急増していることが23日までに「インボイス制度を考えるフリーランスの会」(STOP!インボイス)の調査でわかりました。


 調査は、国税庁「インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト」のデータを基に、2022年5月以降の当月と前月の登録番号を全件(23年6月末時点の登録件数331万8422件)比較。前月に登録されていた番号が当月になくなっていた場合に取り下げとしてカウントし、毎月集計し続けました。失効には、廃業・合併・経営統合などにより登録番号を抹消したものも含まれています。

 実施予定の10月が迫る中、5月は前月の2・6倍の1898件、6月は5月の2・1倍の3997件と急増。一方で単月あたりの新規登録件数は最高時(22年11月)の29万件と比べ、23年5月19万件、6月16万件と伸びが鈍化しています。

 STOP!インボイスは「制度のことがよくわからないままに登録してしまった人が、このタイミングで考え直し、取り下げているのではないか。税理士らも取り下げは普通行われない行為だと言っている。取り下げがこれだけ増えている意味を世に問いたい」としています。

 財務省、国税庁は同会の情報開示の求めに応じず、取り下げ件数を明らかにしていません。

 インボイスをめぐっては、課税事業者になれば増税と事務負担増になり、免税事業者のままなら値引きの強要や取引からの排除を迫られるため、多くの中小業者や個人事業主、フリーランスが実施中止を求める声を上げています。

グラフ


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