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2023年7月22日(土)

ヒ素 飲料水基準の2100倍

蒸気噴出に はたやま氏ら現地調査

北海道蘭越町

写真

(写真)現地を調査する、はたやま氏(左)ら=21日、北海道蘭越町

 北海道蘭越(らんこし)町の地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場で地中から蒸気が噴出し、高濃度のヒ素などが検出された問題で、日本共産党の、はたやま和也元衆院議員・衆院北海道比例予定候補と、丸山はるみ道議が21日、現地調査に訪れました。

 6月29日以降、蒸気の噴出が続き、掘削現場では7月20日に国が定める飲料水の基準の2100倍もの濃度のヒ素が検出されたとの発表があり、作業員や住民が体調不良を訴えているほか、森林がおよそ7・5ヘクタールの範囲で変色しているのが確認されています。

 18日には、三井石油開発主催の「蒸気噴出対策連絡会議」が同町で開かれ、国や道が参加し事態の収束へ対応を検討しました。

 町は、敷地外放出が行われた道有林の土壌汚染が判明した場合に土を取り除くよう要請。健康被害を訴えている住民が増え、基幹産業の農業への風評被害を払拭するための案を示してほしいと要望し、大湯沼方面に濁水があったので土壌調査を行った上、土の入れ替えの必要性を訴える意見が出されました。

 はたやま、丸山氏ら一行は、三井石油開発の案内で作業現場を視察して回りました。

 農業への風評被害の現状や心配事などを聞きに地元農家と懇談。はたやま、丸山両氏は三井石油開発の責任を明らかにするとともに「自然が相手の農業でこういうことがきっかけで営農を諦めてしまう人が出ないよう行政が力を尽くすとき」「道や国へしっかり伝えていきます」と答えました。蘭越町の柳谷要、ニセコ町の高木直良両町議が同行しました。


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