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2023年7月22日(土)

紙の保険証「存続を」6割

大阪府保険医協会がマイナ保険証で調査

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 医療現場でのマイナ保険証に関するトラブルやオンライン資格確認システムの問題点をめぐり、大阪府保険医協会が実施したアンケートの調査結果(21日付発表)で、現行の紙の健康保険証は「廃止すべきでない」「現状では残すべき」などの回答が6割を占めることが明らかになりました。

 アンケートは6月29日に、府内506病院にファクス送信。99病院(19・6%)から回答が寄せられました。

 「廃止すべきでない」理由として、「マイナカードを端末で読み取る作業に時間を要するため、非効率的」「高齢者や認知症など自身で申請や管理が困難な場合の対策が十分にできていない」「両方使えるよう患者の選択に任せるべきだ」などの意見がありました。

 顔認証付きカードリーダーを設置している97病院のうち87・8%が、稼働状況について「全く使われていない」「あまり使われていない」と回答。オンライン資格確認の対応により受け付け体制の時間短縮や合理化になっていますかとの質問では、「なっていない」とする回答が60・6%を占めました。

 同協会は調査結果をもとに現場の実態を政府・国会議員に伝え、紙の保険証の「廃止」がもたらす問題点を明らかにし「存続」を求めていくとしています。


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